BLACKSTONEグリドル28inと36inを鉄板太がMODしたところがある。参考にしてください。
もちろんそのままでも何の問題もないのだが、使っているうちに「もっと、コレがこうであればなぁ」と思える部分がどーしても出てくる。
自分に合わせた改造や改良をMOD(modification)というらしく、BLACKSTONEグリドルでもこのキーワードで海外でいくつもの動画を見つけられる。多くが排水(排油というべきか)に関すること。
他にはフードや取っ手、用具入れなど周辺器具の改良が多い。すげー奴はバーナーまで加工しています。
まず、鉄板太はフードの角度が垂直まで開き切らず少し前かがみになっているのが気になった。1年間のメーカー保証は加工すると使えなくなるけど、ぜーんぜん気にせずヘーキで加工する。
保証が大事な人はやらないように。
36inの大型フードMOD
後述する理由で気に入らないのだが、風で手前に倒れたら指を挟みそーという恐怖もある。なにより、これだとどー見ても汚れが付きやすいんじゃないの? X字補強が入って強度が上がったのは間違いないけど、フード内部の掃除が大変になるもの確か。多少でも調理面から離れた方が良いんじゃね?
↓36インチのフード
ちょっと前かがみになっているのが判るかしら?

↓原因はコレ
起こしたフードの下にある突起で、ここが鉄板に当ることによりこれ以上背後に行かないように止まっているのだ。

↓この部分をカット
グラインダーで1㎝弱切れ目を入れる。そのまま作業するときは鉄板内部に入らないようウエスでカバーした方が良い。

↓さらにペンチで内側に曲げる
もちろん左右とも加工しなければならない。

↓若干のけぞる

これで多少マシになった。
もし気に入らず元に戻したい場合は、折った部分を曲げて伸ばすだけでは強度的に不足するだろうから磁石を鉄板側に貼るなどしてゲタを履かすと良いでしょう。
↓フード前のめりが気に入らない理由
一番の理由がこれ。ここに携帯を置いて調理風景を撮影してるため、 純正のままだとどうしても全体が映らないのだ(笑)

グリスドレンMOD
調理面をクリーニングした際の排水廃油はBLACKSTONEが特許を持つ背面にあるV字型の排水口へ押し出す仕組み。その先には他メーカーと同様なグリスカップがある。
このグリスカップで廃油を受けるためクリーニングが非常に楽にできる反面、このカップの掃除が大変になる。カップ内に収める使い捨ての専用アルミカップや再使用できるシリコンカップが売られているけど、いずれにせよ使うたびに掃除しましょー!っと、忘れたまま何度か使って溢れさせた鉄板太が強く言っておきます(笑)
このようなウッカリさんやズボラさんのため下のようなホースでバケツなどに大量に流せるものも数多く売られている。
↓28inに着けてる社外品グリスドレーン
購入したのはホースから右側の部分。箱は家にあった救急箱を黒く塗ったもの。画像は以前紹介したものだが、内部にタッパーがあると引き出しが使いにくいため現在は金属ケース内部を防水して直接貯める方式に改めている。バケツで受けないのは犬が居るから。

この仕組みをそのまま使うつもりだったけど、着脱式ハードカバーの28inでは問題なく使えたのに固定フードの36inではフード後端が当たってしまい開き切らないから使えないことが分かった。フード対応と書かれてるんだが。
※同様のものを検討中の方は注意
現物を売ってる店舗は無いでしょうからAmazonなどネットで購入されるハズ。もしフード式でも使えますと書かれた商品説明があっても、購入前にグリドルと写真を見比べながらよくよく検討してください。こうした製品の多くが中華製のため商品説明は信用できません。○○に対応とか、〇サイズ用などと書かれても、使えないものが届くことはしょっちゅうあります。全然サイズが違うこともママあります。日本の店舗であっても必ず返品できる仕組みの所で購入しましょう。
コストコで売ってるとはいえBLACKSTONEは日本では激マイナーなので、他の周辺器具なども含めて使ったことが無い人が売っているのは間違いないです(笑)
さて、フード有りでも使える製品を新しく買ってもいいんだけど、せっかくグリスカップが二つ(28inと36inそれぞれについてきた)になったので何とか加工して使えるようにしてみよう。
この加工は海外でもやってる人が複数居る。
↓一番きれいな人
カップに穴を開けてシンクに使われる排水口を取り付けて、ぶっといホースを接続している。
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ホームセンターでみると、排水口だけで2000円ほど。ホースなど諸々入れると新しいフード対応製品を買えてしまう。
どーせ背面だから誰も気にしない。やっす~い、ビンボくさ~い方法でやりましょう。
↓グリスカップを加工する
ステップドリルで下穴を開けてリューターで削って大きく広げていく。左は新品カップ。右側はダイソーで買ってきた100円の漏斗。ビニールだけどタッパーと同様くらいの耐熱120°まであるから何とかなりますやろ。

↓ヒートガンで成形
開けた穴に漏斗を差し込みヒートガンで加熱成形していく。やりすぎると直ぐ溶けるので注意。

↓不要部分をカット
フチは邪魔だった。加熱→押し付け→潰し→曲げる→水で冷やす。を、繰り返しながら極力フィットするように成形していく。

↓漏斗を差し込み固定
がんばって大きくした穴に内側から漏斗を差し込み、切れ端を溶かして外側から周囲に盛り付け固定する。

↓定位置で背部方向に少し高くした
排水するときにスクレッパーで結構強めに押しだすことが多いのでこぼれ出ないように後ろを長めの高めにした。フードとは干渉しない。

↓全体像
廃油受けのケースは背面と上面に穴が開けてあり置き場に合わせてどちらでも差し込めるようにしてます。漏斗との接続部分はいずれ接着するつもり

↓グニャグニャ
苦労の後が偲ばれるみっとない形状。使えりゃイーの!

ビニール漏斗でもかろうじて使えていたが、後で出てくるウンドシールドを周囲に着けたところ熱気の出口でもあるカップの辺りの温度も上がったらしく一撃で溶けてしまった。
↓焼けたカップ
まだ使えるのは使えるんだけどね~、受けきれない排水がカップに溜まって却って汚らしい。破棄!

↓今度はアルミ漏斗で作り直し
700円も出してアルミ漏斗を買ってきた。今度は慎重にバイスで成形していく。

↓ガタガタ
丸いものを四角いカップに入れるのだけら当然ガタガタ。一部にクラックも入ったのでガムテープで補修。漏れる場所じゃないから問題なし。

↓ちゃんと使えます
今度は金属なので焼けたりしない。背部も背高にしたけどフードの干渉もないし、充分に実用的。

社外品ドレンカバーMOD
カップがあっても調理中に具材が落ちるとさすがに拾うのはためらわれる(笑) 肉などはお犬さま行き。
鉄板から落とさないようにカバーをするパーツはメーカーも出してるけどただの板にロゴが入っているだけで(欲しいけど…)アホみたいに高価いので安い社外品を買った。
↓600円で買った社外品ドレンカバー
調理中にポロポロ具材が落ちるのを防ぎつつ排水するための穴あきカバー。安いっと思ってたが、画像を拾うためいま見たらAmazonで300円だった…

↓下を斜めにカット
このままだと隙間が出来る。V字ドレンの傾斜に合わせて下部を斜めに切断した。角々もひっかかりが無いように丸く処理。

↓挟んでいるだけ
クリーニングのさいにコゲなどを押し出す時はスクレッパーでこじ上げて使う。

↓下に押すとフィット
上からコンっと叩くだけでピッタリフィット。ドレンの形状に合わせたので取りこぼしは無くなった。

これだけで充分に使えるのだけど、もっと簡単にする方法を考えた。実際に磁石をつかった似たようなしくみで横にスライドさせる製品も売っている。
↓片側に磁石を貼る
ステンレス製だけど、磁石がくっつくので出来る技がある。片側だけ協力なネオジウム磁石を貼り付け。

↓このように運用(約10秒)
裏返しで試験中だけど、上手いぐあいに磁石を中心に回転してくれる。しばらく使って磁石の様子をうかがって(高熱で磁力は減退する)から固定するつもり。
この目の細かさだとチャーハンなども問題ないだろう。ペーパーを押し出したりするときはこのように横に跳ね上げるか上へずらせている。背部に半分ほどフードが被っているのは角度を変えたため。純正でも穴の上部にすこし見えるくらいは出る。
サイドテーブル着脱式などのMOD
本来は折りたたみ式だけど、下のボルトを1本外すだけで着脱できるようになるので、向って左のハンドル側を着脱式にして、右側は場所の関係で取り外して使用している。
↓上から引っ掛けているだけ

↓外すと移動が簡単
ハンドルが現れるのでスーッと引き出せる。そもそもこのテーブルはガスタンクがあるときちんと畳めないのだ。着脱できたほうが絶対に良いと思いますよ。

↓絶妙な配置
何処にも当たらずピッタリと収まる。もちろん偶然だけど大きなサイドテーブルも斜めにカットされているので横の自作テーブルを絶妙に回避できた。

↓ペーパーホルダー
右上に見えるティッシュ状キッチンペーパーを使っているのでロール紙用の折りたたみ式ホルダーにはゴミ袋を引っ掛けて使ってます。普段は畳んでおり犬の通り道。グリルのテーブルも畳むと人も通れるのでグリスカップの取り外しもしやすい。

↓全体像
カバー上部には自作の耐熱シールド。右側のサイドテーブルは横にあるMasterbuilt36inグリル、通称コストコンロの物。オレンジマットの後ろには余ったグリスカップを磁石で固定して油引きなどを入れてます。

ウインドガードMOD
社外品のウインドガードは複数種類が出ている。実は購入は2回目。
AliExpressで購入した最初のはちょっとお高いけど鉄板の脚に共締め出来るしっかりした製品だったが、実際に届いたものは脚の間隔が違い使用できなかったので返品。
今回はAmazonで2600円と格安のマグネットタイプを購入した。
いずれにせよただ付け足すだけの物だが、確実に燃費向上が期待できる製品。
↓ウンドガード
サイドテーブルに置いてあるものでマグネットで鉄板の裏にくっつけることで風を避け熱を逃がさなくなる。

↓鉄板の下にくっつく
見ての通り完全にふさぐわけではない。右端に見える鉄板のガードに合わせると後ろが大体覆える長さ。位置は自由に変えられる。

↓右側
鉄板より内側に入るためフードとも干渉しないのはすばらしい。実際に装着するまで開閉時に音がするだろうと想像していた。

↓背面は2分割
グリスカップを挟んで2つに分かれている。装着方法は同じ。見てのとおりいずれの面も降ろしたフードとは干渉しない。

オリジナルTOPのユーザー全てと言っていいほどの人が推奨する確実に効果がある製品。
純正のままだと風にあおられて炎が揺らぐのが誰にもわかるが、この製品を使うことで入る風が少なくなるのは間違いないだろう。
確かに鉄板手前にはヒートガードがあるから人の方向に熱は来ないが、サイドと背部には抜けまくるためサイドテーブルには熱に弱いものを置けなくなるくらい非常に熱くなる。実際に使わないと判らないことだが、熱が抜けるということは当然ながら燃費が悪くなるという事でもある。
・オムニボアTOPの場合は、元からウインドガードがあるので熱を逃がさず燃費が良い
・オリジナルTOPの場合は、この社外品のウインドガードが必須
高級品でなくても充分に効果があるので是非とも購入して欲しい。
他にも、画像だけではお伝えしきれないことがあります。
36inは大きすぎて移動が難しいと考えてたけど、4本脚それぞれに車輪があるうえ左側が自在車輪になっているおかげで移動がすごく楽。このままの位置から左側がすーっと前に引き出せるのだ。28inでは左側に固定車輪があるだけなので右側を引き抜くように移動せざるを得ず、横のグリドルを回避するためにはある程度スペースが必要だった。
これは実際に使ってみるまで判らず、意外だった部分。
ご参考に~