日本版 Blackstoneグリドル の販売が始まった

OriginalTopとOmnivoreTopとの違い

初代OriginalTopモデル

Blackstoneグリドルは2005年に発売されたClassicと呼ばれるタイプが最初らしい。つまり未だ20年ほどしか経ってない新しい文化なのだ。
この製品はそれまで網状のグリルが主流であったBBQ業界にグリドルという鉄板を広めるきっかけとなったそう。

YouTubeからのキャプチャだし正確ではないと思うが、おそらくこんな感じ。

観ての通り、前面の辺が油受けとなっており右端には流れて来た廃油を受けるカップがぶら下がる。この仕組みは業者さんが使っている業務用鉄板によく見られる構造で、現在もこの構造を継続しているメーカーもある。おそらくBlackstoneも最初はこの仕組みを踏襲したのだと思われる。

鉄板の裏面は以下の通り。

真っすぐな補強が水平に点付け溶接されて、前面のみにヒートガードがある。
前面廃油方式から特許を取った後方廃油方式に変わっても、この補強の仕組みは長く使われていたらしい。前面にヒートガードが有るのは料理するユーザーを守る仕組みであるものの、両サイドには廃熱がそのまま出るため、サイドシェルフが有るモデルでは棚の上に物が置けないなどのレビューが見られた。

また、このタイプの補強では曲がり強度が不足(素人でも解るね)しており、冷たい食材を投入したときにヒートショックが起こって鉄板が大きく曲がることとなった。

BlackstoneGriddleのクレームでよく見かけるもので、メーカーにTopを交換してもらったなどの話が生まれることとなったが、鉄板太はこのワープと呼ばれる現象は殆どすべてユーザーの鉄板に対する認識不足からくるものだと思ってます。

広い面積の鉄板上の一部に冷凍食品などを一気に入れると熱収縮が起こって曲がるのは当然だと思うんだけどね。
そして、このワープに対処する方法はふたつしかない。

①鉄板の厚みを曲がらないくらいに分厚くする
②より効果的な補強を入れる

それぞれに利点と欠点があるとは思います。

①鉄板の厚みを曲がらないくらいに分厚くする

これによる曲がらない…以外の利点は
・鉄板表面に溶接点が出にくい
・一旦加熱すると冷めにくい

欠点は
・加熱するまでに時間がかかる
・燃料の消費が多くなる
・重くなる

②より効果的な補強を入れる

これによる曲がらない…以外の利点は
・鉄板を薄くすることで軽くできる
・早く加熱できる
・燃料の消費を少なくできる

欠点は
・複雑になる事で製造コストが上がる
・補強の溶接点だけ残して他の面がウネるように小さく曲がる

このように一長一短あるので、全て程度の問題。それぞれのメーカーが工夫して妥協点を見つけているわけだ。
そして、Blackstoneの妥協点がOmnivoreTopということになるのだろうね。

OmnivoreグリドルTop

鉄板太のOmnivoreグリドルの裏面。上が調理するユーザー側、下が背面になる。

X状の補強ブレースが入り、それぞれが橋脚状になった部分のみ点付け溶接されている。両サイドのプレートはウインドガードで横から入る風を軽減して熱を保つ。前面のガードはユーザーを熱からまもるためいくつかの穴が開けられているのみである反面、背後のプレートは熱の逃げが多くなるように作られている。

最初に観た時には大雑把なアメリカ人にしては上手く造ったなーという印象だった。

そしてもうひとつの保温のための仕組みがヒートガードだろう。

新品状態でリベットが折れているというおまけが付いたが、この銀色のプレートが下に逃げる熱を少なくする働きを持っている。以前のモデルではここにバーナーが見えており、当然ながら燃えている炎が丸見え状態だった。従って、この下にあるトレーには物を置くな(笑)という、何のためにトレーがあるのか意味不明となる注意書きがあった。

現状の仕組みではトレーの上に物を置いても発火したりはしないので安心してちょーだい。

では実際の重量はどれくらいなのか?
自分の28”OmnivoreTopは約13.7kg。約30lb(ポンド)だった。比較できる28″ OriginalTopの重量は判らないので、ユーザーレビューの36”を実測した数字をご紹介しておきます。

・Original 58lb(ポンド)=約27.7㎏
・Omnivore 45lb =約20㎏

なのだそうです。
ちなみに28”は73㎝×52㎝の大きさ。対する36”は90㎝以上もある大きなものなので当然ながら重さも増える。

7~8㎏の重量差を大きいと受け取るかどうかは微妙だが、厚みは1㎜近い差になるはず。私の28”モデルは厚みが4㎜ジャストだった。

さて、このOmnivoreグリドルが業界を席巻したかというとどうもそうではなかったようだ。
車をみても分るとおり、大きく強いものが良いことであるアメリカ文化では、細々した性能アップより従来製品の利点が失われることの方が重要だったのだろうと想像します。

実際にユーザーレビューを見る限りではOriginalTopの支持者が根強く存在することが分かる。その支持者にとってはOmnivoreモデルは(中華製造になったことが気に入らんのだろうけど)品質が低下したものだとの認識を持つ人もいるようだ。

何しろ、薄っぺらく弱々しい(笑)

Amazon等によると評価の高いのはOriginalモデルで販売実績も多い。何故か同じ外見でもOmnivore搭載モデルの方がちょっとだけ安かったりするのもその表れかと思います。

まあ、一長一短あるのは前述のとおりなので、ユーザーの好みで選べばよいと思いますが、鉄板太としては日本でBlackstoneを使うという前提ならばOmnivoreTop搭載モデル一択だと思ってます。

OmnivoreTop搭載モデルを推すわけ

①ワープが起こり難い。
②薄く軽いことで実用温度に達するのが早い。
③ウンドガードなどにより保温性能が高く、燃費が良い。

特に①は切実な問題。日本においてはメーカー保証が効かないので、本当に製品不良があったとしても曲がったから交換して~というのが事実上できないと思った方がよい。

したがって曲がり難い加工のされたOmnivoreTop搭載モデルの方が安心して使えるのではないだろうか?

4㎜という厚みは炭のBBQコンロに乗せて使う鉄板としては結構厚手のものなのだ。ホームセンターなどで売ってる鉄板は1.6㎜くらいしかない。ただ、注意書きなどを見ると冷たい食材を入れると曲がることがあるとちゃんと記載されているし、鉄板太は元々そういうものだとの認識なので、曲がってもビックリしない。料理してるうちに平らに戻ることを知っているからだ。

極厚鉄板などと、厚みを謳い文句に販売されているものは4㎜以上はあるが、よく見ると小さいお一人様用の物ばかり。なるほどこのサイズでは曲がるまい。

曲がらないことを売りにするなら最低6㎜は欲しいところ。

じゃあ、この6㎜の鉄板でグリドルを造ればよいことになるが、まず重くなる。そして加熱に時間がかかる。

プロパンガスで加熱して実用温度に達する間、ぼんやりグリドルの前で待てる人はせっかちな日本人には少ないだろう。そして、6㎜であっても36”もの大きさを持っていると、効果的な補強が無いと冷凍食品などを入れた場合ほぼ確実にワープすると思えます。

つまり、ちゃんと使い方を考えて料理すれば4㎜の鉄板厚は充分実用的なのだ。

実際には鉄板太はBlackstoneGriddleを結構ハードに使っているとおもうけど、曲がるようなそぶりはない。冷凍食品などはもちろんそのまま放り込む。

スクレッパーでクリーニングしていると鉄板裏面の溶接あとが少し浮き出て見えるが、引っかかりを感じるほどではない。ただ、鉄板表面には小さなうねりのようなものを感じる。スクレッパーで掻きとれない汚れが有ったりするのだ。

また、鉄板の真ん中だけが盛り上がっているのを感じる。周囲の縁の部分に油が溜まりやすい。

残念ながら加熱する前の新品状態では測ってないので、この現象が使用した事による熱収縮が原因かどうかは不明ながら、…うん、これはほぼ確実に熱が原因でしょう。

裏面の写真でも解るように真ん中のX状ブレースが強度を上げているのでこの部分は変形しにくく、周囲の弱い部分が曲がっているのだろうと思われます。

じゃあそれで何か不都合があるかといえば、特に感じないかな(笑)

じゃあ、なぜこんな記事を書いているかというと、極厚とまでは言えない4㎜厚の鉄板には幻想を持たないで欲しいから。広さの割に薄目であることにより日常使いできる利便性があるのだと思うので、こちらの良い面に眼を向けてほしいのだ。

「Blackstoneグリドルは毎日使えるBBQ!」なのだ。

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